応急危険度判定士

私は応急危険度判定士でもあります。
本日は、その判定士の訓練をうけてきました。
応急危険度判定士とは、市町村が地震発生後の様々な応急対策の一つとして行うべきものですが、阪神・淡路大震災のような大規模災害の場合には、判定を必要とする建築物の量的な問題や被災地域の広域性から行政職員だけでは対応が難しいと考えられます。
 そこで、ボランティアとして協力していただける民間の建築士等の方々に、応急危険度判定に関する講習を受講していただくことなどにより、「応急危険度判定士」として都道府県が養成、登録を行って被災地にいき、建物の危険度の判定をおこなう人のことをいいます。

私は青森市で約600人いる中の一人です。
最近の地震の多さ、その規模の大きさ、さらには我が青森県でも90%以上の確率で大規模な地震おき、近隣では宮城県は99%以上の確率で大地震がおきると言われていて、何かあったときになんの訓練も受けていない判定員が被災地にいくのはどうかということで、今回約40名ほど声をかけられた判定員が、実際の建物をサンプルに判定活動をするという講習と訓練をしてきました。

初めての判定に、みんなが戸惑いながら判定。
これが、被災地だったらと考えると怖いくらいの手際の悪さ、判定結果の標準化のなさでした。
その後、模範解答や解説、新潟での実際の判定事例などをみっちり指導を受け、解散。
今回の講習はうけて大変役立ったと実感。
そして、日々の訓練の大切さ、建築士として人命を守るための建築物に対する設計・監理の大切さを学びました。
古い建物や壁が少ない建物が崩壊するという結果や、基礎の補強の弱さからのせん断等の写真を見て、今自分で厳しすぎるとか批判をされながらやっている設計監理の正しさも再確認できました。

やはり、建築士による設計監理は必要です。
皆様、住宅や車庫であっても設計事務所できちんと設計監理をうけましょう。
なにかあってからでは、遅いのですから!!