ドリームナビゲーター

今日のドリームナビゲータ(TBS)は考えさせられました。

私は建築士で、応急危険度判定士の資格もあり、建築士会青森支部で「地震を学ぼう」という、地震の怖さを知ってもらい、地域で防災をする環境作りをする委員長もしています。

そういう立場にいながら、私は能登の震災でなにもできませんでした。
震災後の建築士会の役員会でも、能登にいくのは遅すぎるのでは?の周りの一言に負けていました・・・恐怖で逃げていたのかもしれませんし、経験不足や知識不足かもしれないという不安も手伝って反論できなかったのかもしれません。

僕は新潟の長谷川建築士のようになれるのだろうか・・・と見ていて悩みました。
私は自分の設計監理物件では、震災でも倒壊しにくいように設計をし、なるべく地震保険にはいってほしいむねを伝えています。
そして、打ち合わせをするお客様たちには躯体や基礎の重要性を話しているつもりですが・・・自己満足で終わっているのではないかと・・・

既存の建物の方々への情報提供はできているのか?青森で震災が起きたときに自分の知識が役立つのか?見ていて考えさせられました・・・

そして、多くの業者さんが住宅レベルの一言でかならずしもしっかりした構造体を造っていないのが青森の現状です。
以前のブログで書いたと思いますが、2階建ての木造住宅は構造計算はしなくていいのではないのです、構造計算書や構造図を行政に添付しなくていいだけで、きちんと設計者の責任で建物の安全が確認されている場合に書類を添付しなくていいだけなんです。
公庫の仕様書にも細かい注意点で色々書かれています。
みなさんも、施工する側、設計する側に自分の建物が本当に大丈夫なのか根拠をみせてもらうことが大切なのかもしれません。

必ずしも、根拠付けがしっかりされていても地震の災害に巻き込まれないという保証はないのでしょうけど、根拠がないよりは安心かと・・・
基礎や躯体は建物の形状、重さ、地盤の状況によってかわってきます。そこを確認して建物毎に構造を考えないといけないのかもしれません・・・