焦る・・・中間検査前・・・

筋違
中間検査前の現場です。大工さんたちは、私のチェックに緊張しがちです。
筋違プレート
この筋違プレートがくせ者で、ネダレス合板を使用すると、床合板の厚さに注意しないと、ビスの長さが足りなくて、筋違としての意味がないものもあります。
よく、じゃぁ長いビスでうてばいいと勝手にビスを変更する施工業者さんもいますが、金物は認定品なので、認定工法通りやるのが普通で、勝手な判断でそういうことを決めるのはいっぽまちがえば手抜きにもなりかねないので・・・
今は写真のような、床合板に直接ビスを打たないタイプがあるので、少し高めですが、私はこちらをおすすめしております。
気密パッキン
そして、定番の気密バンド、まだまだこれをつける業者さんが少ないので発注に時間がかかります・・・早く普及してほしいものです。コストばかり優先されて正しい施工がされていないのが、少し悲しいです・・・
穴掘り
そして、オール電化のメーターをつけるためのコン柱をたてるために、給水管に当たらないように穴を掘っています。
案の定、でてきました・・・慎重にかわしながらコンクリート柱を立てます。
そして・・・、オオデラさんから、中間検査前の事前チェックの依頼が。
オオデラさんが、なんか自信なさげ・・・おかしいです、慣れているはずなのに・・・
と思ったら???あれれ、図面と筋違が違う???金物は????異常はない・・・なんで、筋違が???
おかしいということで、再度図面や構造計算書でチェック。
オオデラさんも違和感をもっていたようですが・・・
構造計算書の軸組図の表記が、ダブル筋違と構造用合板貼りが同じ表記なんです。
プレカット屋さんに、この軸組図を渡したのがまずかった・・・
4カ所ほど、偏心率の関係で、合板のみでおさめる場所に、ダブル筋違をいれてプレカットしたようで・・・
耐力は強くなるのですが、引き抜き力を再検討しないと、金物補強必要だっり、偏心率がおかしくなったりするので、強くなるからいいではなく、無駄な筋違はとるということで、とってもらうことにしました。
オオデラさんの違和感はこれで解消です。
監理とは、こういうことの発見で、ミスのない現場はないので、今回のように中間検査前にしっかりと、訂正事項をみなおすことが大切です。
現場側も、オオデラさんのように、工程が終わるたびにチェックを依頼してくだされば、事前にミスが減らせます。
少し、焦りますが、何事もなくミスを発見して無事に解決です。