10年目

本当は4月1日に書こうと思っていた内容ですが、ばたばたしていて・・・本日書くことになりました・・・

私、稲見公介は今年で建築業界にはいってやっとやっとで10年目に突入しました。
異業種(スーパーでユニバース)からの参戦でこの業界にはいりました。そのため、業界独自のルールも何もわかりませんし、なにせ素人時代にだまされて不良物件の中古住宅を購入し、これをなおすのにもお金をかけて相当痛い目見たので手抜き、違反建築は絶対に許せない人間だったわけです。

ユニバースが私のいた時は(今はわかりませんよ離れてだいぶたつので)、報連相に厳しく、毎月レポート提出もするし、自己啓発に力を入れていて多くの役立つ素晴らしい制度がりましたので、よくその制度を使って自己啓発をしていましたし、当時の上司達の多くが一生懸命で素晴らしく、今では考えられないくらい甘ちゃんな私を鍛えてくれたので、戻ってきたときにこの業界の独特な雰囲気にびっくりしました。

大手企業さんなら違うのかもしれませんが、青森では商社さんも業者さんも勉強しないんです。
どこどこでやっているから、お前の言っていることは違うとか散々言われて、時にはたばこでやきいれられたり・・・時にはヘルメットの上に材料を落とされたり、時には現場での喫煙を注意すると全業者に現場ボイコットされたりすごい世界でした・・・

タバコぽ捨てして、雑草に火がついてそれを消火して市役所指定の公設枡設置業者を注意したら水道設備業者さんに(今は取引していません)怒鳴り散らされて、公設枡の設置を延ばされたこともあります。それを市役所にクレームつけたら、業者の社長さんに散々嫌みを言われた記憶もあります。

ヘルメットをかぶらないことを指摘すると、あいつは五月蠅いと言われたり、工期を守らないことを怒ると取引やめられたり散々しました。

二級建築士の時代は、一級でないくせにとメーカーさんや業者さんにたくさん嫌みを言われて、悪口を言われて言うことを聞いてもらえない時代もありました。

でも、年はとっているものの私は一級建築士の受験資格を得るまでに4年間は実務経験をつまないといけませんので、なるべく早く一級をとるために努力しないとと、寝る間を惜しみ勉強をしました。睡眠時間3時間以下は当たり前でした。

業者に文句を言われて、干されても私の味方になってくれたのは多くのお客様たちでした。お施主様達は、二級の若造のまじめさを評価してくれて、稲見さんは絶対に青森を代表する建築士になるよ言ってくださり、先物買い先物買いと冗談を言いながら、他に一級建築士の方々がいるのにたくさんの仕事をさせていただきました。

また、一部業界の専門誌の方々も私を応援してくださって二級なのにたくさんの記事として掲載させていただきました。

業者さん、メーカーさんの中にも、こんな私に力をかしてくれた方々が多く、今お付き合いしている多くの業者さんの仲間達に支えられてきました。

そんななか、順調に一級もとれ自分で事務所も経営でき、エコロジー展という新しいイベントも開催でき、賞もいただき、多くのメディアに出演させていただきと、実に内容の濃い10年間を過ごさせていただくことが出来、なんとか生き残ることができました。
本当に、支えてくれた皆様に深くお礼申し上げます。

まだまだ、私には敵が多く批判が多いですが・・・
なーなーにやって、違反建築や手抜き工事はしたくないですし・・・クオリティ高い建築をやり続けて青森から全国に情報発信していきたいですし・・・

なので、厳しいと言われても業者さんにはもっとクオリティを求めていきたいし・・・

次の10年はどうなっているのでしょうか?青森を代表する建築士に本当になっているのでしょうか?コワイですが、ペーペーのときに、青森発世界と言っていた馬鹿建築士・・・夢に一歩は近づいているのでしょうか?情熱大陸に出演してるのでしょうか?

まだまだ、卵からふ化してひよこになったばかり。これからも日々精進してまいりますので今後とも稲見公介と稲見建築設計事務所をごひいきよろしくお願いいたします。