整骨院改修&住宅リノベーション

部屋1

もともと、店舗付き下宿を改修して、整骨院&住居にしようという物件がスタート。
部屋2

身内に建設業の方がいるので、このくらいの金額で大丈夫。リノベーションできるよと言われて、購入した中古物件ですが・・・
水廻り3

減築したとして・・・100坪・・・予算は当然、新築並みにかけられません。
坪単価にして・・・20万かけても2000万・・・いくら坪数が大きいからといっても・・・坪単価が安くなるといっても限界があります・・・でも、2000万かければ、安い新築小さなができるわけで、そんなにかけるわけにもいきません・・・

水廻り2

これが、ビフォーの様子・・・いや・・・この予算では厳しいと設計依頼を受けたときに悩みました・・・
案の定、知り合いの大工さんは、この金額でこれって馬鹿でないか?みたいに言われて、キチガイのように言われましたが・・・なんで、この難しいリノベーションを受けた理由は・・・
大規模なリノベーションが、店舗の入れ替え以外で当事務所で実績が少ないこと。(超大手の店舗のため実績などの掲載出来ていませんので、実績がないように思われても仕方がない状況)そのため、実績に残せるリノベーションをチャレンジしたいということ・・・
あとは、お客様に理解を得られたら・・・ご希望の金額に近い状態でリノベーションができるとおもっていたことです。お知り合いの大工さんは無理と言ってきたので・・・

大寺さんに相談・・・出来ますか?と・・・
この条件ですけど・・・といったら、大寺さんもお客様が最新の高気密高断熱でないことを理解していただきさえすれば大丈夫と即答!!
大寺さんとのコンビで大型リノベ始まりました。

消防や各所行政と打ち合わせをして、建築確認なし、消防検査なしでOkです。
きちんと法検討をして打ち合わせにいきました。図面もかいて。消防の使用開始届けのときに、法検討書をしっかりつけて、お客様から同意書をもらえばOKということで、消防設備もコスト削減のために色々と工夫をしました。

さて、大寺さんと私が考えたのは・・・
内装の外皮の面の塗装、天井、床はお客様がDIYすること、屋根の補修を最小限にして、屋根の塗りもお客様がすること。DIYは、必殺技ガイナによる断熱改修で、断熱材をいれたりする改修は一切しない。入れ替えるサッシはトリプル硝子にすること。
ガイナとトリプル硝子でのみの断熱改修で、大幅に工事費を削減しました。
また、産廃を減らすために部屋の間仕切り移動を最小限にして既存の壁を利用することと、使える物は全パテ処理で対応し、既存の下地や仕上げを徹底的に再利用することです。
つまり、使える部分を徹底的に再利用し、できることは徹底的にDIY、ガイナ性能を信じてもらう、窓にだけはお金をかける・・・この条件でこの物件がスタートしました。

壁

この壁だって全パテ処理で再利用です。

謎の物体

ソフトクリームをつくる機械がでてきたり・・・

半地下

謎の半地下も現れました・・・まさに、カオス・・・
補強するところ補強しないといけなくなりました・・・

畳

大量のたたみ・・・謎の雨のシミ・・・変なおさまりのドレン配管・・・
解体するとするほど、でてくるカオスの状況・・・大寺さんと何度現場で、言い争いになったことか・・・
配管

配管もはちゃめちゃです。増改築をくりかえしたのでしょうか・・・
ユニット準備

ここが水廻り予定地です。

ユニット解体

ユニットバスを解体。昔の商社さんの名前が・・・

水廻り

さて、解体もはじまりました。
柱などもへんに継いだりして、え?って感じなどで構造体の補強は・・木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008)を参考に行いました。

屋根裏

何故か、意味なくはいっているスタイロフォーム。
壁にははいっていないのに・・・

構造体表し

奥に見えるのが無落雪の樋です。へんな感じで構造体にめりこんでいるものを、なおしました・・・

構造体あらわし2

昔の断熱材はこうやってはいっているのです。
屋根と天井にガイナをぬって対応します。産廃になるし、入ってないよりはましなので断熱材はのこしたままにします。ガイナ屋根(遮熱効果)+空気層+既存のなけなしの断熱材+ガイナ天井(断熱効果)が今回の天井断熱?の考え方です。

梁補強

梁も怪しいところは全部補強です。これは、仮止めです。

梁補強2

梁を補強していると・・・天井がどんどんなくなっていき・・・

梁補強3

あれよあれよとはいでいき・・・

梁補強完成

補強完成したら、天井なくなっていました(笑)
梁もやはり、今から考えると背が足りないし・・・LDK部分だから綺麗になるのはOKですね。

屋根改修

店舗部分の屋根は、かっこよく見せたいのと、へんに納まっているドレン配管をなおすために改修工事にしました。

床下地

3cmもくるっていました。
不陸をなおすのに一苦労です。フローリングを杉板にして15mmとして、少しでも厚みをでるようにしました。

解体

こういうところの柱はひどいところは改修です。

柱

筋カイは筋カイプレートをいれなおしたり、引き抜き金物をいれたりと対応しています。

サッシ登場

サッシ登場です。
電子錠にして防犯面も少しアップします。

オイル

今回からは、蜜蝋ワックスをやめてオイルにしました。
こちらの方が、DIYにむいていると判断しました。なかなか、良い感じです。

足場

サッシ入れ替えのために足場をかけました。

塗装登場

ウッドロングエコもいいのですが、お客様からウォルナット色を希望されたので、今回はこちらのプラネットカラーのウッドコートを採用しました。

床しき

今は、床を敷き始めました。

杉板

現状は床を敷いて、サッシを入れ替えて・・・
まだもう少し、大工工事はかかりそうです。