最新の技術

ヘッダー方式

中佃の現場も順調に進んでいます。
青森ではなかなかみない、排水ヘッダー方式も採用。
基礎工事の貫通部分が少なく済むこと、水廻りを移設したときに基礎屋外部回りを壊してなおすことがないことなどメリットがあり当事務所では結構前から採用しております。
ついでに、給水給湯も同様の理由でヘッダーシステム採用しております。

気密パッキン

そして、最近は施工するところも増えてきた気密パッキン。
こちらをやらないと基礎断熱では基礎と木の収縮率が違うので木材が乾燥していくと隙間が出来、隙間風が入ってきます。
ゴムパッキンをいれることで隙間を追従して隙間風が入らないようにしています。このやり方は私が建築をやったころ10数年前からしつこく指摘していましたが・・・なかなか青森の材料屋さんが在庫してくれませんでした。最近は、改正省エネ法にあわせて講習会も国が積極的に開いてくれているので施工する業者が増えて定番化やっとしはじめました。
しかし、これを考えると10数年前までは手抜きが当たり前の時代だったわけで・・・無知ってこわいなって思っています。

地元の木

そんな最新の技術を導入しながらも、地元の木材を使い伝統的なものもちゃんとやっていますし、筋カイがはいるところの柱には150mm内外でちゃんとM12アンカーボルトをしっかりと埋め込んでいます。
これがまたやっていないところが多いです。
検査員として検査に行くとわかります。アンカーボルトの引き抜き力は構造計算で計算され、アンカーボルトがこの通りに何本必用としっかりでてきます。でも、フラット35の基準に従い筋カイはいっていることころの柱にしっかりとアンカーボルトを入れ、継ぎ手にしっかりといれていると計算値以上にアンカーボルトが埋め込まれることがほとんどなのですが・・・継ぎ手にだけ入れてあとは2700ピッチでいれる業者がほとんどで引き抜き検討したらどうなるのやら・・・
東日本大震災や熊本大地震の建物の問題がおきてもなおこのありさまに、私は建築士としてささいな手抜きをしている業者に憤りを感じます。
4号特例は廃止してしかるべきと考えています。

建て方

そして、建て方をして・・・

上棟式

上棟式も終えました。

サッシ

サッシはもちろんトリプルガラス。
付加断熱してペアガラスよりもはるかに安価に建物の断熱性能をあげます。どこにコストをかけると一番光熱費がさがるか・・・
この外皮計算や一次消費エネルギーの計算ができない業者が無駄なお金をかけさせています。簡易法で消費エネルギーを計算すると建築コストがかかるのでお勧めは詳細法ができる設計事務所に依頼することですね。

タイベック

そして、今回は屋根にタイベックを使いました。ルーフライナーという商品で、理屈は外壁と一緒。湿度を逃がし雨水は浸入させないすぐれもの。
なんで今回はこいつを採用したか・・・
それは屋根板金を貼らないから!!

金物

ルールライナーに墨を出して、金物設置。
金物の形状をみると凄いのです、何重にも水がもれても水が屋根下地にいかないつくりになっております。
この金物何をするかといいますと・・・

設置

太陽光パネルをはめこみます。
この太陽光パネルは雪止めつきで1寸勾配から対応可能しかも積雪も250cmまで対応可能。

線が出ます

設置するとこんな線がでてきます。

接続

そして、この線を次のパネルの線とつなぎます。

一体型パネル

こうすると太陽光パネル一体型屋根の完成です!!
金物に太陽光パネルを設置するので空気層が生まれます。
空気層を利用して湿気を外にだすためにルールライナーを採用しました。

役物

最後に役物板金をつけて施工完成です。