減築リノベーション

風景

東京在住のお客様と無事に契約。
あちこち飛び回っているシリーズの結果を出すためのプロジェクトの一つです。
もう一つも時期が来て言えるようになればBlogで書きますね。

空き家になっているこちらの住宅をどうにかして、近所に迷惑をかけないで維持できる建物にしようって計画でした。でも、帰省時にはこの建物で過ごしたいって要望もあり。

大手さんはアパートや駐車場、地元の工務店さんや設計事務所さんは単なる減築して綺麗にしましょうって提案。
大手さんの提案は、確かに土地の利用価値として駐車場は重要がある可能性があります。
アパートに関しては住宅ストックがあまっていますが、地域的にうまくいくと需要がありそうです。他から住人を奪うことになりますが・・・
でも、この提案だとお客様が帰省時には住めないのでお客様は即却下したそうです。

工務店さんや設計事務所さんは、デザイン重視の減築リフォーム。確かにすめますが、お金や維持費を考えていません・・・でもお客様はそれが普通だから予算にあわせてそうしないといけないのかな?とおもっていたようですが・・・

私の提案は
①1階に共用のキッチン備えたパーティースペースと、お客様の一人暮らし用の住まい、庭や建物を管理してくれる住民の部屋、2階は一人暮らし向けアパート。
共用のパーティースペースは使うときに低価格で貸して、最近の若い人は自宅のみが増えているので、みんなでパーティーしたり、地域住民や地域の企業がパーティーしたりするそんな空間。
もちろん建物を建築するのに住宅ローンはくまないといけないが、アパートの収入と、パーティースペースの収益でまかなう。回収には15年から20年前後という提案。
②平屋にして、半分をお客様の帰省時の住まい、残り半分は、地域住民に開放された空間で。CAFEや集会場的な施設に賃貸し、庭や建物の管理をしてもらうために家賃は相場より安めに。
固定資産税と、お客様のすまいの空間の光熱費の基本料金を維持でき、回収率はみこまず自己資金で出来る範囲でやり、回収できたらラッキー、維持費をかからなくする。
この2つの提案を行いました。

1年を超える話し合いの結果、②案が選ばれて私の事務所がこのリノベーションを担当することになりました。
空き家問題は深刻で、ただアパート、駐車場にしても私は意味がないと思っています。
リノベーションを単発で終わらさないで、空き家問題の点と点をつなぎ線にしていき、エリアリノベーションにしていかないとなりません。

ここの地域は、ちょうどマスコミが近くにあり、ちょっといくと夜は飲食店が小さく少ないながらもある地域、いきなり成功ってことはないでしょうが、なんかうまくできないかと試行錯誤をしたいと思います。

ということで、CAFEや集会場、飲食店に興味ある人も大募集、一緒にみんなで楽しみながらリノベーションしませんか?