ヘリテージマネージャー

ヘリテージマネージャー(地域歴史文化遺産保全活用推進員)とは、地域に眠る歴史文化遺産を発見し、保存し、活用して、地域づくりに活かす能力を持った人材のことです。

建築士会では、歴史的建造物の保全活用に係る専門家であるヘリテージマネージャーを育成し、多様な人たちと連携しながら地域文化活性化の一翼を担う人材群として活躍してもらうことで、誇りのもてる地域づくりに貢献していくことを目指しているそうで・・・
我が青森県にも、令和元年にとうとう、ヘリテージマネージャー養成講座が立ち上がり私は第一期生としてこの講習に参加しました。

6月から12月までに月に2回講習を受けます。必須講習以外は、3回まで休めますが、休んだ場合は講義を撮影したビデオを見てレポートを書くというもの・・・
しかも講義ははやくで13:00〜17:00、遅ければ10:00〜17:00の長時間にわたるもの・・・

奇跡的に私は、出張と講習が重なることなく無事に全ての講義に参加出来ました。

そして、講義の最後は弘前市の武家屋敷。旧笹森家を調査して図面におこし、その旧笹森家の利活用を大学の教授たちの前で発表するというもの。

チーム分けをされて、そのチームで図面おこし、利活用を考えるわけです。

効率を求めたがる私は、IT活用を訴え、その場で平面図をPCをもってきて書くという荒技と360°カメラを使い撮影して、1回調べたらあとは、現場にこないって感じでその場でデータを作り、仲間に渡すことにして、稲見班はチームデジタルと名付けられ・・・他の班よりも作業を早く終え早い帰るという働き方?改革に成功しました。

その後は利活用を考えます。

私は、旧笹森家は街にひらいた活用をしたいと訴えますが、チームの中には伝統的建築物が街にひらく意味はないという意見の人もいたりで色々な意見が出てきてやはりなかなかまとまりません。

正解なんかはなにもなく、みんな正解でみんなよくしようと話しているわけで否定をするわけにもいきません。

そして、弘前という地域性をださないといけません。
でもって、うちのチームはみんなを否定しない結果、みんなの意見を取り入れることにして・・・

ふらいんぐういっちの聖地巡礼をする拠点に旧笹森家を使い、その町歩きにフォトロゲを取り入れ、QRコードをスポットに掲示しておき、QRコードをスマホで読み込むとふらいんぐういっちのキャラクターがそのスポットを解説。
そして、フォトロゲをやらない時は、日本文化発信の拠点として地元の学生や茶道、華道、書道の講師などを巻き込み日本文化体験をおこなって、江戸時代の武家の食事をまねた弁当を昼に食べる、あとは街に開放するために武士のコーヒー販売や石畳マーケットを開催したり、石場家とこらぼした日本酒を楽しむ会を開催するなんて、盛りだくさんの内容に・・・

そして、そんなまとまっているのやらまとまっていないのやら・・・
の内容を発表。

審査員の先生方は・・・
あまりよい反応でなかったかも・・・

でも、私的には全部を無理矢理よくまとめた稲見!!と自画自賛。パワポ担当として笑

そして、無事に我々はヘリテージマネージャーになりました。

県内に21名しかいない、貴重な存在のはず・・・

今年からはヘリテージマネージャーとしても頑張ります。