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集成材糊問題

稲見は性格が悪い、稲見は嫌な奴だと噂が流れている原因の一つに・・・集成材の指定問題があります。
基本的には、最近は無垢材を使い設計しておりますが・・・どうしても、スパン的に無垢材でもたない梁や柱、お客様の指定による工法などののときは、集成材を使います。

私自身はアンチ集成材ではなく、県産や国産の使い勝手の良い集成材は採用したいと考える人間なので、構造材には使えていませんが、仕上げ材には県産材のヒバなどの集成材は多用しております。

ただ、集成材には糊の種類が2種類あって、それぞれに特徴があるのをわかっている方が少なく、私の方で糊の種類を指定しているにもかかわらず、別な糊のものが現場に収まることはしょっちゅうでして、そこは指定の物でないとだめだと意地をはり、壊します。
普段は壊さないで直す方法を考えますが、集成材の種類だけは全部壊してやり直しをさせます。

そして、知識のない業者さんはきまって言います・・・

そんな糊はない、その糊の指定はできない・・・
でも、特注で糊指定でできる材種もありますし、私は指定の糊がこの材種でできないと知っているときは、木材の材種まで変えて指定して図面を書いています・・・しかし、多くの業者さんは図面の指定を見ないで、集成材は柱がホワイトウッド、梁がレッドウッドでみたいに勝手に見積もりすることも多く、柱によっては強度指定かけているところも、一般的な強度で持ってくることも多いです。

とある、展示場では残念ながら工務店の社長がオーナーでもあるので、環境に悪い糊を内部に使われて指摘しても直してもらえないで、展示場が出来それを体に優しい住宅とうたわれ指摘した私を悪者にしているところもあります。

今回は、見積もり段階のやりとりで、プレカット前に指摘したところ・・・指定の糊で見積もっていないことがわかり、金額が高くなるならないのやりとりがありました。見積もり項目に糊の備考欄がないのでプレカット前に、確認の電話をいれたら案の定でした。

金額は、数千円程度で今回はすむないようですが、これが大きな建物だと大変です。図面には最初から材種と糊を指定しているのに、それを読み取って見積もりする業者さんを私は青森県では今まで悲しいことにみたことがありません。

ネットで検索すると、この糊の問題はたくさんでてきているのですが、糊を意識して変えて採用している業者を私は、青森市では設計事務所で1社自分以外で見かけただけで、他には聞いたことがありません。もっとも、私の耳に入らないで採用しているところもあるでしょうし、無垢材しか使わないと言っているところもあるでしょうから、一概に私の見解が全てではありませんが・・・

私はすまいのエコロジー展などを主催して、一般の人々に正しい情報を提供して間違った選択をしていただきたくないのでこういう記事も書きますが、それも一度業界批判だと、飲食店で食事をしていたら文句を言われたこともありますが、性格悪いとレッテルはられて今更怖じ気づいてもしかたがないので、今回は集成材の糊をテーマに少し、皆さんに勉強してもらいたいと思います。

集成材の糊は、イソシアネート(白糊)とレゾルシノ-ル(黒糊)と二種類の糊があります。

黒糊は、接着性能が高く、はく離の心配は少ないのですが・・・接着剤の中に人体への悪影響を及ぼす可能性のあるホルムアルデヒドなどの揮発有機化合物を含むため内部での使用に向きません。F☆☆☆☆表示では出荷されてはいますが、健康面では白糊に及びません。
使用環境1というランクに位置づけされまして

「集成材の含水率が長期間継続的に又は断続的に19%を超える環境、直接外気にさらされる環境、太陽熱等により長期間継続的に高温になる環境、構造物の火災 時でも高度の接着性能を要求される環境その他の構造物の耐久部材として、接着剤の耐水性、対候性又は耐熱性について高度な性能が要求される使用環境をいい ます。」

という定義で位置づけされて、外部廻りの露出材や湿気の影響を受けやすい土台(床断熱の時)などに使うのが望ましい材料です。
室内側に使うには適さないのが黒糊です。

白糊はホルムアルデヒドが含まれていない分接着力はおちるものの、湿気などで反ったり集成材が剥離したりしてしまいます。健康にはよいのですが、使う場所を間違うと構造的に命取りになります。

使用環境2というランクに位置づけられ

「構造物の耐力部材として、接着剤の耐水性、耐熱性について通常の性能が要求される使用環境をいいます。」

と位置づけられ、室内側に採用するのが望ましい集成材です。

集成材を使うにはこの二種類の糊の特徴をいかして、構造体を構築しないと、体に害があったり、構造体が弱くなったりします。
黒糊が室内に使われるケースは、強度指定などをされて強い強度の集成材が使われるときに黒糊で室内側に使われるケースが多いと感じています。

白糊が外部に使われるケースは、母屋です。屋根断熱でなく、桁断熱(特に無落雪)ですと・・・母屋は外気に接する作りになりますが・・・白糊でそのまま納められることが多く、集成材に悪い環境のまま雨ざらしにされるケースが多いのです。

それこそ、大雪で剥離していた集成材のせいで屋根が落ちたら命とりです。

私が、考えすぎで頭が異常と言われますが・・・人の健康や安全がちょっとしたコストと知識の違いで守られるとしたら・・・私が言っていることは異常なのかな?なんで、みんなはそこまで気を使わないのかな?としか思えません・・・

集成材でたつ家が多い昨今・・・少し考えなければいけない問題ではないでしょうか?