埼玉アフターと震災後の宮城県

埼玉アフター

一年点検に、埼玉の太陽と大気の恵みの家に行きました。
車で、高速道路を使って行きました。震災の影響で道は悪いのかなと思っておりましたが、日本の土木工事の技術たるや素晴らしいモノで、特に道が異常に悪いなどを感じることなく埼玉県にはいることができました。

関東は節電ムードで、いつもより華やかさはありませんが、やはり震災がおきた東北よりは明るいなと思いました。
ただ、政府や東電への不信感は非常に強く真実を知りたがっていまして、私が住む青森市よりも一般の消費者がエネルギー問題を真剣に考えているように思えました。

そんな中で、太陽と大気の恵みの家のアフターです。使い方のよく特にアフターをするところが見つからないで、ある意味無駄足な感じではありました。
それが一番いいことであります。

そんな中、光熱費をみせていただきました。理論上は一般の住宅に比べてLCCO2を30%カットし、通常の住宅よりも50%近い節電設計した住宅で、空冷ヒートポンプで給湯も冷暖房もしていますし、太陽光パネルで発電もしております。
また、お客様がきちんと設定温度も守っていただけているので・・・冬場は室温22℃で寒いときは厚着、夏場は室温28℃設定で、暑いときは通風とブランドによる日射遮蔽をきちんとしてもらっているので、冷暖房負荷を抑える生活をしているので、暖房時の送水温度は35℃以下冷房時の送水温度が23℃、どんなに暑いときでも17℃をしたまわらないという状態でした。
結果、消費した一年の電気代と売却した一年の電気代の差し引きは0円で、理論どおり光熱費0円に成功しました。
お客様の住まい方と工務店さんのしっかりとした施工が素晴らしい結果を出してくれて非常に嬉しく思います。

そして、このような建物は今回のようなときに、ライフスタイルを崩すことなく節電しております。15%以上最初から節電しているので・・・
きちんと設備投資した住宅に節電を呼びかけるのは酷だなと感じましたし、資産を投資したこのような建物の固定資産税などを安くしてあげてほしいなと思いました。

埼玉で一泊して青森に帰ることになりましたが、宮城県に車なので立ち寄ることにしました。

仙台駅外

仙台駅に行きました。
正直、びっくりするくらい活気があり青森市のほうが経済被災地で暗いと感じました。
仙台駅内側

特需状態とはきいておりますが、まさにそんな感じで普段の仙台市より活気があるようにうつりました。

その2

震災後結構日にちがたっているためか、駅は多少は被害の後はわかりますがだいぶ復旧しています。
人々も活気があるように感じますが・・・仙台に私は今住んでいるわけではないので、そうしないと早く立ち直れないから笑顔でいるのかもしれません。
それに全てをみているわけではないので、まだまだ使用が出来ない建築物も多々あるのかもしれません。

名取市

その足で、名取と岩沼まで足伸ばしました。
石巻までいくには青森に帰る時間がないので、仙台周辺で被災が大きめな場所へ足を運びました。
名取2

仙台市と違い、復旧が遅れており道も悪いところも多く、電柱はまだ倒れ・・・信号の復旧もしていないところがありました。
名取3

がれきは、徐々に集められてきているようで3月に比べるとよい状態にはなっているのですが・・・画面越しでないリアルな状況を初めて見る私には衝撃でした。

岩沼

このように車もまだ回収されていないところも多く、家電なども流されて畑に落ちていたりもします。

岩沼流されていない建物でも1階の被害は大きく、人が住める状態ではない建物がたくさん。
植物も塩水でやられてしまい、枯れてきています。

名取

木造住宅が多く流され、鉄骨やRCの建物が多く残っているイメージがあります。
プレハブメーカーさんが特に立て替えで多いという話をききましたがこういうことなのでしょうか?
ただ、今人的な見解で間違っているかもしれませんが・・・木造住宅でも残っている建物もあります。流された建物で基礎が残っている建物をみていると、土台と基礎を緊結するアンカーボルトが少なく感じました。

古い建物だからなのかもしれませんが・・・

流されていない木造の住宅は新しめなので・・・完了検査や中間検査などが行われるようになり、法改正も起き、金物をしっかりと施工するようになった木造住宅は意外と流されていないのではないのかな?なんて一人で思いました。

がれきの山

ただ・・・駅前の活気とは大違いで、仙台から一歩離れると・・・まだまだ震災の傷跡が大きく残っていました・・・

また、福島県も気になりました。
栃木県でご飯を食べましたが・・・これはどこどこ産の野菜ですなど記載があり、福島県が一つもない・・・
風評被害による経済的な打撃も大きいと思いました。

あれから4ヶ月以上たってもなお復興は難しい・・・改めて感じました。

うまく表現できないで申し訳ないのですが・・・建築士としてできることをしっかりとやっていきたいと感じて青森に帰ってきました。

東北電力でも電気不足で悩んでおります。
今、私に出来ることは自分での節電・・・そして、省エネ建築をすすめていくことです。