すまいアップセミナー実践編-最終日-

報告遅れましたが・・・「すまいアップセミナー実践編」の最終日の講師をしてきました。
リフォームについての講義と、中古住宅を買うとしたらというワークショップです。

リフォーム編は、自分の実体験をまじえて話しました。
だまされて、違反建築の中古住宅を購入した素人時代・・・
建築士になってからの、違反をしてからの行政指導を受けた工務店の後処理をしたときに、あまりにもひどくて後処理もできないで一部工事した場所を壊さなくてはいけなくなり、その工務店とクライアントがトラブルになった話・・・
違反建築としりながら、確認申請を提出しないで増築した結果のちに大きなトラブルになった話・・・
結局は、ただリフォームやリノベーションをやるのではなく、きちんとした法的なプロフェッショナルも交えて相談しないと、のちのちに大変なことになるんだよということを重点的にお話ししました。

設計と施工の分離が理想ですが、設計施工だとしてもしっかりと監理が出来る建築士がいないと新築以上に大変なのが、リフォーム・リノベーションです。

受講者の方がある程度理解をしていただいたので安心です。
さて・・・受講者の質問の中からいくつかピックアップして紹介いたします。

Q1 設計と施工の分離は大切なのが理解できたが、どんな建築士にたのめばいいのかわからない?

A1 http://www.aomori-aba.or.jp/aba_senkou/senkou01_2.html

こちらのサイトに行ってみてください。私もいますけど・・・それぞれの建築士の得意分野が登録されています。もちろん、これしか出来ないというわけでなくもっとも得意なものを登録するので、参考までですが、私の場合は、職務領域が「建築設計一般、監理」となっていて意匠建築が得意で、工事はしない構造と設備のエキスパートと組んで仕事をする立場ですとなります。
専攻領域が「設計専攻建築士」ということで設計監理業務が得意な建築士ですよということになります。その中で専攻分野が「戸建住宅」となっているので、その中でも戸建て住宅のエキスパートですよということで登録されています。
こういう情報を頼ると、ある程度ではありますが建築士の得意分野がわかります。無意味だという建築士さんもいらっしゃいますが、個人的には医師が自分は外科医だ、内科医だなどと専門分野をわからせるようにしているように、建築士もそうする必要があると登録しています。
建築士だってオールマイティではないんですよ。今のような複雑な状況になると・・・私は木造なら青森では誰にも負けない!!って意気込みで頑張っています!!

Q2 どのような業者に依頼するのが安心か?

A2 相性の問題も出てきますが・・・価格が安いところはきちんと確認しないといけませんので、しっかりと設計図書を出してくれる場所です。また、Blogなどをまめにやっていて現場公開をまめにしているところは、安心材料になります。
特にフェイスブックやTwitterなどのSNSでリアルタイムに現場の写真などを掲載するところは、現場に対しての自負がないと公開できません。
間違って、公開してここ違反だ!!ここ間違っているとか言われない自負があるのでSNSを使って現場を公開しているわけですし、会社の方針でSNSが使えない企業でも、まめに現場をアップしているところはそれだけまめに現場にいって監理をしてくださっていることになるので、完成だけアップとか、雑談が多いとかでなくまめに現場の写真が鮮度よく公開されるところを選びましょう。

Q3 中古住宅を購入するときは、一緒に見に来てくれるのか?

A3 正式に依頼があれば、一緒に調査します。プロがないとなかなかわからないところもありますのでご相談ください。

Q4 リフォームではヒートポンプが使えないって本当ですか?

A4 リフォームであれ新築であれ特定の条件を満たせば、暖房でも構造でも現在の法律の条件や基準をクリアできます。そのためには、それなりの費用がかかるのですが・・・
リフォームだからできないと回答する業者さんには、きちんとした根拠を言っていただきましょう。
ただ、できるできないというのはプロではありません。理由をのべていただきましょう。

こんな質問がでましたが、皆様参考になりましたか?