老後もアクティヴに!!

施主様の実家を建て替えすることになりました。建築士としては嬉しい限りです。

一期工事、二期工事とわけてやるこの計画は公共建築の学校の建て替えみたいです。まずは、車庫を壊して、カーポートを移設して、新居の場所を確保します。
既存住宅に住みながら新築工事を開始します。

そのご、砕石パイル。しかし、これが一苦労。なぜって図面に出てこない既存配管などがわんさかでてきて・・・
排水が重機で壊れたり、水がピューピューでてきたり・・・

既存図面でここは配管がないのにって場所に計画したのに・・・
結果公設枡を入れ替えることになります・・・

鉄筋検査など既存の部分は問題なくさくさくとクリアしてすすみます。

基礎も無事に完成したのですが・・・
どうやら敷地の形状がちがうので・・・中間検査の時にぜったいに配置がひっかかるなと・・・天空率だしちょっと嫌な予感・・・

こちらの住宅、私の施主様が県産材促進派で、今回のご実家の施主様はとくにこだわりがないとのことですが、親子関係円満のために構造体は県産材を採用してくれました。
土台がヒバ、大引きは杉です。

そして、県庁の住宅課の方々も見学に来ての構造体のヤング係数などをはかることにチャレンジ。

ダイライトが品薄というのでここもあんしんで施工。
中間検査でやっぱり敷地形状がひっかかり・・・天空率再計算に・・・
今と違って昔の測量制度はしっかりしていないので、公図しかない場合はこういうことよくおきます・・・

外張り断熱と充填断熱の組み合わせで勝負です。

中はしっかりと先張りをやって気密測定もやりました。
気密測定の結果は、引き違いが多く建具調整できていないのでぎりぎりC値0.3程度で換気に影響はないレベルでした。やはり、サッシの引き違いって気密に影響与えますね。

外壁は私が最近お気に入りのこの貼り方。黒いサッシによく合います。

そして今回は、ビルトインファンコイルという新しい冷暖房形式にチャレンジ。
昔灯油暖房の時代に暖房をファンコイル、冷房をエアコンで行いダクトを使って温風冷風を各部屋に送ったエアリゾートのヒートポンプバージョンです。
家具が多い建物なのでパネルヒーターがむかないので、この暖房を採用してみました。

このビルトインファンコイルは第一種換気とも連携します。

さらにホームエレベーターもついちゃいます。
老後は階段上れなくてもいいようにとのこと。

さらに、シャワー室とかペットルームとかあり・・・
老後をアクティヴに!!って感じです。なんと、見学会でライヴをやるとか・・・
さて、どんな家になるのか!!