始動しました

Facebookページの方がメインになっているので最新情報はFacebookページです。今回はつがる市でZEH住宅を設計監理しております。

高気密高断熱も初めて、ZEHって何?という工務店さんと一緒に仕事することになりました。
いつものなれているチームではないので、悪戦苦闘をしながらのスタートとなりました。

砕石パイルで地盤改良ここまでは、指定した業者のため問題なし。
鉄筋を組み始めました・・・

見た感じ問題ないように見えますが・・・

細かく見ると・・・

出隅補強が・・・出来ていません・・・

さらに、開口部補強も出来ていません。継ぎ手も・・・

これって、一昔前はよくあったのですが、今はなかなか起きないミス・・・いや・・・うちの案件だと初めて組む基礎屋さんは開口部補強はミスするな・・・

何故このようなことが起きたのか…それは原因が三点あります。
①普段お願いしている設計事務所さんが名義貸しで監理していない可能性。(聞き取りしたら可能性でなく監理していなかった!!これは、建築士法違反です!!)
②建築確認がいらない地域が多い地方のため、建築士を入れないで大工さんがかんだけで設計施工している。
③鉄筋検査は自主検査で写真のみ提出で、瑕疵担保保険を合格していたため、細かい補強を理解していない。(これも鉄筋検査は写真だけでうけていなかった!!写真で遠目で撮影すれば私もわかりません!!)
この3つの状況が重なって技術が疎かになっていました。
図面も見ていないため、私の建築は開口部補強が構造計算で主筋が増えているのを築かない工事店が多いです。非常に残念なことです。
よく、監理が厳しい性格悪いと言われますが・・・
お客様が何千万とお金をかける建物を、図面もみない、しっかりとした知識や技術を学ばないでやっている業者には私はいつも疑問を感じています。

そして、鉄筋をなおしてベースの打設。

こちらは綺麗に出来ました。

が・・・

基礎を補修やりなおしです・・・
セパレートをだしたまま埋め戻ししていたり、じゃんかでているのに埋め戻しをしようとしてたので・・・

じゃんかのひどいところは、専門業者にしっかりと補修を依頼しました。

セパレートの部分は、掘り起こさせてモルタルをつめさせました。

断熱欠損おきている部分にはウレタンを吹かせました。

コンクリートはアルカリ性です。

コンクリートの中性化はコンクリートそのものの強度に影響を与えることはありません。ただし、コンクリートの表面から内部へと中性化が進み鉄筋周辺まで達すると、強アルカリ性により生成されていた鉄筋の不動態被膜が破壊され、鉄筋は腐食し始めてしまいます。

鉄は錆びると体積が増えます。これによりコンクリートを内部から圧迫し、ひび割れや剥離を発生させてしまいます。発生したひび割れや剥離の箇所からさらに中性化が進み、コンクリートを破壊する悪循環となってしまいます。

こういうことが理解していないで、現場に出ている業者が多いので監理することが重要になっていきます。

基礎が完成したら建て方ですが、これも気密バンドを設置しないと高気密にはなりません。写真のように外部には防湿フィルム付きの気密バンド、内部には通常の気密バンドを設置いたします。

二階の桁や小屋の桁には先張りシートをはり、気密層、防湿層が連続するようにします。今回は工務店さんが先張りシート初めてとのことで常駐して指導しました。

屋根合板の釘のピッチとめり込み具合をチェック。
構造用合板にめり込みすぎると構造用合板の性能を台無しにしてしまいます。写真のように、めり込みをさせないで綺麗に釘を打つのが基本です。

設備はヘッダー方式です。継ぎ手がないので漏れている箇所がわかるので安心です。

冷暖房設備は、ダクトを用いてエアコン一台で住宅全体を冷暖房する設備です。

そして、構造用合板のチェック壁編です。
釘のめり込み具合が違うのがわかりますよね。めり込んでいる側は最初に施工したもの、下は釘を増し打ちして補強したもの。
1mm程度のめり込みは、釘を増し打ちして補強しないといけません。

窓枠にも気密パッキンを使います。サッシと木が素材が違うので収縮率に差が出てくるのでパッキンで気密をしっかりとることが大事です。
また、外張り断熱とはいえ雨水侵入を避けるために透湿防風シートを先張りします。

外張り断熱に使うビスもしっかりと断熱材の厚さを確認して長さを決めます。また、外壁の種類でビスのピッチも本数も違うのでしっかりと検討してビスを使います。

そして、充填断熱。W断熱でZEHにしました。
C値が0.13というよい結果になったので一安心。間違いながらも、指摘をしっかりと向き合って直してくれた結果です。
職人さん達には感謝です。