フロン

今日、ある講習を受けてきになる文章があったので・・・書き込みです。

フロンによるオゾン層の破壊についてですが、大気中に放出されたフロンは、成層圏(高度15km~30km)で太陽からの強い紫外線を受けて分解され、塩素と反応して成層圏のオゾン層を破壊します。

でも、フロンって正式名称を「フルオロカーボン」といい、炭素とフッ素を含んだ化合物の総称です。塩素は含まなくてもいいんです。分子の構造上、次の3種類に大別されますが、その内の一種類は塩素含んでいないんですよね。

① CFC (Chloro Fluoro Carbon:クロロフルオロカーボン)
塩素、フッ素、炭素からなるフロン。
成層圏で紫外線により分解され、発生した塩素がオゾン層を破壊するため「特定フロン」として1995年末に全廃されました。(R11、R12、R113、R114、R115の5種類)
② HCFC (Hydrogenerated Chloro Fluoro Carbon:ハイドロクロロフルオロカーボン)
水素、塩素、フッ素、炭素からなるフロン。
対流圏で分解し成層圏にまで達しにくく、CFCに較べオゾン層破壊の危険は低いとされていますが、「指定フロン」として2020年原則全廃が取り決められました。(R123、R22など)
③ HFC (Hydrogenerated Fluoro Carbon:ハイドロフルオロカーボン)
水素、フッ素、炭素からなり塩素を含まないフロン。
塩素を含んでいないため、オゾン層は破壊しませんが、温室効果ガスとして地球温暖化に影響しています。
(R134a、R152aなど)
とHFCは塩素含んでいません。

だとしたら、オゾン層の破壊の記述に「一部」フロンとか、塩素が含むフロンと記載するべきでないか?と私は思います。
これだと、フロンの定義に塩素と炭素とフッ素を含んだ化合物というふうにしないといけないです。
って生化学系出身の建築士は細かいところに目くじらをたててしまいます・・・っていうか、なんで一緒に講習受けている人たち、そういったことに疑問もたないんだろう?他にも床下を換気しないのが基礎断熱とかかかれたり、だって床下換気口はいらなくても、床下と室内を同一空間とみなして換気しないと湿気たまるのに・・・もちろん講習の時にそういった質問するとあしらわれます・・・

と、話がそれましたが・・・じゃぁ、③のHFCはオゾン層破壊しないから使っていいじゃないってことになると思いますが・・・
温室効果ガスとして地球温暖化に影響しています・・・オゾンを破壊しなくても地球環境によくないのです・・・
地球温暖化に一番強い影響を与えている温室効果ガスは二酸化炭素(CO 2)ですが、フロンなどの人工の化学物質は二酸化炭素より温室効果が高く、わずかな量でも影響力が高いといわれています、なので使わない方がいいのですね・・・

とはいえ、建築行為をすると少なからず環境破壊をします。
ロハス的な建築工事をすると考えると、こういったオゾン層破壊、地球温暖化などもふまえた材料選び施工方法がでてくるのでしょう。
ベストはできないでしょうが、ベターはできるので・・・

2 thoughts on “フロン

  1. トップロード より:

    よく勉強されている方だ・・・・<(_ _)>
    お久しぶりです。ご無沙汰を致しましてすみません。私事が重なりすぎまして身動きが取れない状態です。 それはさておき本当によく勉強されている方だと感心しきりです。某三大新聞系列のテレビ局が、石綿の除去に手間がかかりすぎるためリフォーム番組を継続できなくなった話題もありましたが、「景観と環境作り」は我々住む側にとっても切実な問題になってくるに違いなく、今後も引き続きこのような話題提供をいただくと幸いでございます。

  2. inami より:

    ありがとうございます
    お久しぶりです。
    カネヒキリの予想以上の強さにびっくりです。
    講師ともお忙しいようで、なによりです。忙しいときは暇なときをいいなと思いますが、やはり忙しいときって、充実していること多くないですか?

    某番組の噂は聞いていますが、本当ですかね?というか、あの番組は我々にはいい迷惑の番組だし、やらせにもほどがあるので・・・一般消費者にしっかりとした工事内容と金額を伝えてほしいです。メディアはそういう義務があると思うので・・・

    「景観と環境作り」「省エネルギー」「耐震問題」このあたりが今後の建築の架台になってくるでしょうね。
    そういった、情報は曖昧にすることなく、話題や情報を提供していき、私の考え、現場での方針を知って頂きたいと思います。
    諸先輩方に追いつけ追い越せなので、日々勉強です。頑張ります!!

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